――伝え方ひとつで交際が終わる理由
「価値観が合わなかったので、交際を終了しました」
結婚相談所で活動していると、この言葉を耳にすることは決して珍しくありません。
お見合い後、仮交際、あるいは真剣交際に進む手前で、この理由が使われることも多いでしょう。
しかし、実際に相談現場で話を聞いていると、
本当に価値観が合わなかったのか?
と疑問に感じるケースも少なくありません。
実は、交際終了の原因は「価値観そのもの」ではなく、
価値観の“伝わり方”のズレであることが非常に多いのです。
この記事では、実際にあった会員さんのエピソードをもとに、
婚活で本当に大事にすべき「価値観」とは何なのか、
そして交際を続けるために意識したい伝え方についてお話しします。
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婚活でよく聞く「価値観が合わない」の正体
多くの方が考える「価値観」とは、
- 性格が似ている
- 趣味が合う
- 考え方が同じ
といったものではないでしょうか。
もちろん、これらも価値観の一部ではあります。
しかし、婚活で問題になる価値観のズレは、もっと別のところにあります。
それは、
- 言葉の解釈の違い
- 相手の意図が正しく伝わっていない
- 「何を大切にしている人なのか」が見えない
といった、コミュニケーションのズレです。
実際、相談所では
「違うと思った」というよりも、
「よく分からなかった」「どう受け取ればいいのか迷った」
という理由で気持ちが下がるケースが多く見られます。
【実例】理想の条件がうまく伝わらなかったケース
ここで、実際にあった会員さんのエピソードをご紹介します。
その方は、活動歴も長く、結婚に対してとても真剣な女性でした。
お見合いや仮交際でも、決して高圧的な態度を取る方ではなく、
周囲から見ても誠実で落ち着いた印象の方です。
仮交際中、お相手から
「どんな結婚生活を望んでいますか?」
と聞かれた際、彼女はこう答えました。
- 将来についてしっかり話し合える人
- 家庭を大切にしてくれる人
- 自分の考えを持っている人
一見、とてもまっとうな内容に見えます。
実際、彼女の中では
「安心できる関係を築きたい」
「対等に話し合えるパートナーが欲しい」
という想いがありました。
しかし、数日後。
お相手から返ってきた答えは、
「価値観が合わないと感じたため、交際を終了したい」
というものでした。
「理想の条件」は悪いものではありませんが、伝え方や優先順位を間違えると誤解を生むことも。
条件を整理し直すことで婚活が好転する理由を、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
なぜ価値観がズレて伝わってしまったのか
彼女が伝えた内容は、決しておかしなものではありません。
それでも、なぜ「価値観が合わない」という結論に至ってしまったのでしょうか。
お相手の話を聞いてみると、こんな本音がありました。
- 何をしても評価されそう
- 理想が高そうに感じた
- 自分が試されているようで疲れてしまった
つまり、彼女が伝えた「理想」は、
条件として受け取られてしまったのです。
彼女自身は
「安心したい」「対話を大切にしたい」
という気持ちを伝えたつもりでした。
しかし、その背景や理由が十分に伝わらなかったことで、
相手には
「要求が多い人」「厳しい基準を持つ人」
という印象になってしまいました。
婚活で本当に大事な価値観とは?
ここで考えたいのが、
婚活で本当に大事にすべき価値観とは何かという点です。
それは、
「最初から完全に一致する価値観」ではありません。
むしろ大切なのは、
- 違いがあっても話し合える
- 相手の考えを否定せずに受け止められる
- すり合わせをしようとする姿勢がある
こうした 姿勢そのものが価値観 なのです。
成婚に至るカップルを見ていると、
最初から価値観がピッタリだったというケースは多くありません。
違いがあっても、
「どう折り合いをつけるか」
「どう歩み寄るか」
を自然に話し合える関係の方が、結果的に長く続きます。
自分の価値観をうまく伝えられない背景には、無意識の自己不安が影響していることもあります。
婚活と自己肯定感の関係について、こちらの記事で詳しく解説しています。
価値観は「何を求めるか」より「どう伝えるか」
婚活では、同じ内容でも伝え方ひとつで印象が大きく変わります。
例えば、
- 「〇〇してくれる人がいい」
- 「〇〇できない人は難しい」
と伝えると、条件や要求に聞こえやすくなります。
一方で、
- 「〇〇だと安心できるんです」
- 「〇〇を大切にしたいと思っています」
と背景を添えるだけで、
相手はあなたの価値観を理解しやすくなります。
価値観とは、
主張するものではなく、共有するもの。
婚活では特に、
「何を求めるか」よりも
「なぜそれを大切にしているのか」
を丁寧に伝えることが重要です。
価値観のズレが起こる背景には、「相手に何を求めるか」ばかりに意識が向いてしまうこともあります。
婚活がうまく進む人に共通する“与える姿勢”について、こちらの記事で詳しく解説しています。
価値観のズレを防ぐために意識したい3つのポイント
① 理想は「理由」とセットで伝える
条件だけを並べると、相手は判断に迷います。
その条件が生まれた背景を一言添えるだけで、印象は大きく変わります。
② 相手に求める前に「自分はどう向き合うか」を伝える
「〇〇してほしい」だけでなく、
「自分も〇〇するつもりです」と伝えることで、対等な関係が見えます。
③ 価値観の違いを「NG」ではなく「話題」と考える
違いが出たときこそ、その人の本質が見えるタイミングです。
話し合えるかどうかが、相性を見極めるポイントになります。
価値観が合う人=話し合える人
成婚に近い方に共通しているのは、
価値観が完全に一致していることではありません。
- 誤解があれば修正できる
- 相手の立場で考えようとする
- 話し合いを避けない
こうした姿勢を持っている人ほど、
「価値観が合う人」として選ばれていきます。
婚活は、価値観を探す場ではなく、
価値観を育てられる相手を見つける場なのです。
価値観を伝えることに不安を感じる方は少なくありません。
婚活中の不安や緊張を和らげる考え方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ|価値観は“条件”ではなく“姿勢”で伝わる
「価値観が合わなかった」という理由で終わる交際の多くは、
実は伝え方ひとつで防げた可能性があります。
丁寧に伝えることは、
相手を思いやることでもあり、
自分を正しく理解してもらうことでもあります。
婚活で本当に大切にされる価値観とは、
何を求めるかではなく、どう向き合うか。
その姿勢こそが、
次のご縁をつなぐ大きな鍵になるのです。
価値観は「合う・合わない」だけで判断するものではなく、
きちんと伝え合える環境があるかどうかも大切なポイントです。
結婚相談所によって、
・カウンセラーの関わり方
・価値観のすり合わせサポート
・交際中のフォロー体制
は大きく異なります。
「自分に合う相談所がわからない」「サポート重視で選びたい」
という方は、まずは複数の相談所を比較してみるのがおすすめです。





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